多言語 Excel の翻訳と Rainbow の活用
多言語(Multilingual)の Excel ファイル(例: 1 つのシート内に「英語原文」「日本語訳」「中国語訳」などの列が並んでいるデータ)は、ゲーム翻訳やローカライズ実務で非常に多く使われます。
Okapi Framework の GUI ツールである Okapi Rainbow を併用することで、多言語 Excel から二言語間の標準 XLIFF ファイルを抽出し、SheepWeave で軽快に翻訳・ポストエディットを行うことができます。
なぜ Rainbow を使うのか?
- 複雑な多言語列のマッピング: 原文列・訳文列・コメント列の位置を自由かつ正確に指定可能
- 標準 XLIFF への変換: 多言語 Excel を二言語の標準 XLIFF(
.xlf/.xliff)に変換できるため、CAT ツールとの親和性が抜群 - 元の Excel への確実な書き戻し: 翻訳完了後、Excel のレイアウトや装飾を維持したまま訳文を元の多言語 Excel へ安全にマージ(逆変換)可能
ワークフローの全体像
- Rainbow で抽出: 多言語 Excel ➔ 二言語 XLIFF(
.xlf)を作成 - SheepWeave で翻訳: 抽出された XLIFF を
Working/02_SOURCEに配置して翻訳 - Rainbow で書き戻し: 完了した XLIFF ➔ 元の多言語 Excel へマージ(Merge)
手順 1: Rainbow での XLIFF 抽出
現時点では、note にて使用方法を解説しています。 今後、本マニュアル用にも整理する予定です。
Okapi Framework の Rainbow で Excel フィルタを使う
手順 2: SheepWeave での翻訳
- XLIFF ファイルの配置:
- Rainbow で生成された
.xlfファイルを、SheepWeave の作業フォルダWorking/02_SOURCEに配置します。
- Rainbow で生成された
- プロジェクトの初期化:
- SheepWeave パネルの Flow タブを開き、通常通り
🚀 プロジェクトの新規作成・初期化を実行します。
- SheepWeave パネルの Flow タブを開き、通常通り
- 翻訳の実行:
- 生成された
Target.shwvtを開き、SheepWeave の爆速置換(F2)や用語集参照(TB)、AI(LLM)連携を活用して翻訳・ポストエディットを進めます。
- 生成された
手順 3: 完成版 Excel への書き戻し(Merge)
- 完了ファイルの出力:
- 翻訳が完了したら、Flow タブの 作業中(On Working) メニューから
📦 翻訳完了ファイルを生成を実行します。 Working/05_COMPLETEDフォルダ内に、翻訳適用済みの完成 XLIFF ファイル(-done.xlf)が出力されます。
- 翻訳が完了したら、Flow タブの 作業中(On Working) メニューから
- Rainbow でのマージ(Post-Processing):
- Rainbow に戻り、メニューの
Utilities➔Post-Processingを実行します。
- Rainbow に戻り、メニューの
- 多言語 Excel の完成:
- 訳文列に新しい翻訳が正しく挿入された、完成版の多言語 Excel ファイルが生成されます。
Rainbow の入手先
Okapi Rainbow は、Okapi Framework 公式サイト から無料でダウンロードできるオープンソースのクロスプラットフォームツールです。多言語ファイルや特殊な構造のファイルを扱う際の強力なパートナーとなります。